FAQ(よくあるご質問)

PCA3値は、生検が必要かどうかを決定する際だけでなく、臨床的に重要な(進行性)がんと、重要でない(不活性)がんを区別するのに役立ちますか?

PCA3編集委員会からの回答
Prof. Hendrik Van Poppel
29/02/2012

PCA3検査はあなたや担当医が生検が必要かどうか、延期するのかを決定する際に役立つ追加情報を提供します(以下も参照くださいPCA3予備知識)。年齢、前立腺の大きさ、前立腺特異抗原(PSA)値、直腸指診(DRE)の結果など、 そのほかの要因もこの決定において考慮されます。

PCA3値、すなわちPCA3検査の結果は、生検で前立腺がんが発見される可能性を示します。PCA3値が高ければ高いほど、生検でがんが見つかる(つまり生検陽性の)可能性が高くなります。あなたのPCA3値 が高ければ、生検を実施するよう勧められ、PCA3値が低ければ、生検は延期または取り消されます(参照; PCA3値はどのように解釈されますか?)。

最近の研究で、PCA3値が臨床的に重要な(進行性)がんと 重要でない(不活性)がんも区別することが示されています(参照; PCA3予備知識PCA3有用性)。生検でがんが見つかった場合、PCA3値はがんの重要さ(進行性)に関する追加情報となるでしょう。これにより、たとえば外科手術、放射線療法のような積極的な治療が必要か、または監視療法(潜在的ながんの進行を直腸指診、PSA、PCA3を使いモニタリングする方法)を選択するのか、治療を行ううえでの決定に役立ちます。PCA3値が高ければ高いほど、がんが重要な(進行性の)ものである可能性が高くなります。

近年の臨床試験を比較した結果、不活性の前立腺がんを有する男性におけるPCA3値の中央値は約20で、進行性前立腺がんを有する男性のPCA3値の中央値は約50であることが明らかになっています。したがって、生検でがんが認められる場合、PCA3値が20未満であればそのがんは不活性がんであり、監視療法が有用な治療選択肢であることが示唆されます(van Poppel H, et al. The relationship between PCA3 and prostate cancer significance. BJU Int 2011;109:360-6)。どの治療法が最も適切かという決定をするうえでは、生検から得られるグリーソンスコアや腫瘍の大きさなど、臨床的に重要ながんであるかどうかを示すその他の要素も考慮に入れるべきでしょう。